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歯科金属が体に悪影響を与える理由

2024.02.12 / タニクリ通信

アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、耳鳴り、自己免疫疾患(関節リウマチなど)、がん、といった慢性病を完治させたい患者さんに対しては、内科的なライフスタイルアドバイスや原因治療(体内汚染の解毒など)だけではなく、歯科的な原因治療も推奨しています。

具体的には、歯科金属の除去神経を抜いた歯(抜髄歯)の再治療です。いずれも自費診療となるため、時間やコストがかかることが多いですが、慢性病を完治させるためには、歯科との連携治療が欠かせません。

患者さんから、「なぜ歯科金属が悪いのでしょうか?金属アレルギーなのでしょうか?」などといった質問をよく受けます。

今回は歯科金属が体に悪影響を与える3つの理由に関して、内科的な視点からお伝えさせていただきます。

①電磁波、熱、酸などで金属が溶出して体内に蓄積する

口腔内の歯科金属は、唾液・細菌・化学物質などにさらされており、電気化学的腐食機械的摩耗を起こします。

腐食した歯科金属は金属イオンとして放出され、口腔内だけではなく、血液中にも拡散し、異物を貪食する免疫細胞(マクロファージ)によって取り込まれ、肝臓、脾臓、骨髄に分布したり、赤血球に濃縮されることがわかっています(Sharma, et al.: Assessment of metal ion levels in implant patients)。

金属イオンはアレルギー反応、全身および局所毒性、発癌性変化、細胞構造および機能の変化を引き起こしたり、患者さんの免疫に影響を与える可能性もあります(J Clin Exp Dent. 2023;15(3):e205-9.)。

電磁波に曝露されることでアマルガムという歯科金属から水銀が放出され、過敏症の人や妊娠中の女性に対する潜在的なリスクであることも報告されています(Rev Environ Health 2015; 30(4): 287–292)。

②ガルバニック電流を発生し、交感神経の緊張を起こす

ガルバニック電流は、唾液を介して、異なる歯科金属素材の間で発生します
ガルバニック電流の強さは、合金間の電位差と唾液の組成に依存しており、歯科用アマルガムと他の歯科用合金の組み合わせでは、直流電流の最高値(最大102 µA)が観測されています。ガルバニック電流は金属器具からの腐食とイオン放出を増加させ、電流自体が口腔組織に損傷を与える可能性もあります(J.Funct.Biomater. 2023,14(12), 56)。

内科的には、頭痛、首・肩こりといった交感神経緊張による症状にガルバニック電流が関与していると推定され、歯科金属を除去すると、交感神経緊張による症状が改善する患者さんが多くいらっしゃいます。

③電磁波集積しやすい原因になる

体内の金属は電磁波を集めるアンテナの役割を果たすことになるため、同じ環境(家や職場など)で過ごしていても、より歯科金属の多い患者さんのほうが電磁波曝露による影響を受けやすいと考えられます。

電磁波は慢性病の原因になりますので、暴露源(家電やWiFi)からの発生を減らす対策以外にも、体内の金属を減らすといったアプローチも有効なのです。

https://note.com/embed/notes/ndec4aeb62928

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