お知らせ

2型糖尿病を改善させるために、まずは小麦類と酸化油の摂取を減らそう。

2023.08.28 / タニクリ通信

40代、女性

会社の健康診断で高血糖などを指摘されたため、2022年1月に当院受診。
「できるだけ薬を使わずに改善させたい」とのことであった。

高血圧と高脂血症も認めており、
血液検査では、
食後血糖 217mg/dL(正常値は140未満)
HbA1c 10.0%(正常値は4.6~6.2%)

抗GAD抗体 陰性
であった。

生活習慣病である2型糖尿病と診断した。

ゼロ・サーチで体を観察したところ、
小麦グルテンと酸化油の共鳴が、腸・肝臓・膵臓に強く推定された。

小麦類(パン・麺類・揚げ物)と酸化油(ココナッツオイル以外の植物油)を控えるようアドバイスした。

その後の食事療法(グルテン・酸化油を減らす)に伴う糖尿病(HbA1c)の経過は下記であった。

画像
左軸:グルテン・酸化油の共鳴(0~10)、右軸:HbA1c(%)

食事療法の継続に伴い、2022年4月頃からグルテン・酸化油の共鳴が減ってくると、HbA1cも10%未満に改善し始め、その後7%台まで軽快している。
西洋医学でよく使用する糖尿病薬はいっさい使用しておらず、腸内環境を整える漢方薬のみ継続している。
糖尿病薬を使用すればもっとHbA1cは正常値に近づくと思われるが、患者さんが望んでいないため、食事療法メインで治療を継続している。

注意点として、初診時のHbA1cが10%以上のため、通常は糖尿病の治療薬で早めに血糖値を安定させて合併症のリスクを下げたほうが良いであろうということです。当院でも、患者さんが通常の治療を希望されれば、まずは糖尿病専門医に紹介して、合併症評価と初期治療を依頼しています。

今回は患者さんが薬物治療を希望されなかったため、食事療法メインで治療を開始したところ、7%台まで改善してきたので、一定の患者さんは小麦類と植物油脂を控えることで、このように糖尿病が改善することが期待できるようです。この患者さん以外にも、糖尿病予備軍と言われたり、お薬だけではなかなか血糖値が改善しなかった方なども、同様の食事療法で改善した方がいらっしゃいます。インスリンをやめることができた患者さんもいらっしゃいます。

糖尿病の治療薬を否定しているわけではなく、いずれにしろ適切な食事療法を併用することで血糖値が安定しやすくなりますよ、というお話でした。

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